どういうわけか、スタークラフトのSCVのことばかり考えていました。鉱物を掘り、建物を建て、壊れたものを直すユニットです。了解しました、命令をどうぞ — その数語だけ言って静かに消えていきます。
曲にしてみることにしました。歌詞はすべてSCVが実際に言う言葉から取りました。新しく作った文はほとんどありません。元から言っていた言葉の順番を変えただけで、そのまま歌になりました。
サビはこうなりました。壊れたものは全部直します。私を直してくれる人はいませんが。
書いたあと少し満足していました。うまくいった気がしたからです。そのあと元の音声ファイルを漁っていて、このセリフを見つけました。“I can fix anything, if this dang thing holds together.” 何でも直せるさ、こいつが持ちこたえてくれるならな。
私が書いたサビと同じことでした。1998年からゲームの中にありました。
最初は少し気が抜けました。自分が見つけたと思っていたのに、そうではなかったからです。でも噛みしめるほど違って見えてきました。20年前に誰かがすでにこの気持ちを知っていたということですから。その人もきっと残業をしていたのでしょう。ゲームの中にそんなセリフを置いて去っていきました。それが20年後の私に届きました。
作りながら失敗もしました。最初に入れた声はSCVではありませんでした。ファイル名にSCVと書いてあったので当然そうだろうと思って使ったのですが、聞いているうちに音の高さがどうもおかしい。スタークラフト2のものでした。名前だけを信じたのです。
画面の中のロボットは足首が逆に折れていました。小さく見ているときは気づかず、大きくして初めてわかりました。ざっと見て済ませたのが出てしまいました。
全部直し終えてから、この曲が何の歌なのかわかりました。他人のものばかり直して、自分は直せないという話です。作っている間じゅう、私も何かを直し続けていました。
曲はチャンネルにあります。SCVを知っている方なら、サビがどこから来た言葉かわかるはずです。